ENTRY

私の「舞台」

データサイエンスを活用し、
「分析」に新たな付加価値を
生み出す。

H・T

2013年入社
システム理工学部 電気電子情報工学科
堀場アドバンスドテクノ 開発本部 基盤技術研究開発部
職種/研究開発
キャリア/半導体や環境・プロセス、科学セグメントの液体に関わるソフトウエア開発を経て、水質計へのIoTやデータサイエンス活用の研究開発に従事。

INTERVIEW 01ITから考える、ユーザーファーストのものづくり

私の仕事は、分析計測機器とITを融合し、新たな付加価値を生み出すために、あらゆる製品に対するIoT技術やデータサイエンスの活用方法を模索することです。私は高校生の頃からPCや携帯、通信技術に興味があり、HORIBAの面接でも「水質計に無線通信を付けて遠隔監視できるようなものを作りたい」という話をしていました。入社後の上司との面談でもそのような仕事がしたいと伝えていたところ、3年目から現在の業務に携わるようになりました。
IoT技術と製品をセットで提案することで、機器の計測状況のモニタリングやそこからの解析により適切なメンテナンス時期を知らせることができたり、お客様にとっても「適切に使用できている」という安心感につながるのではないかと思います。
そして今私が最も興味のある分野は「データサイエンス」です。当たり前の話ですが、データサイエンスにはデータが不可欠です。しかし、ただデータがあればいいわけではなく、良質なデータが必要になります。分析計測機器は使用していく中でセンサ部分が劣化してしまい、時間がたつと新品の時と同じようには測定値が出なかったり、また計測時の周囲の温度など外的要因によって影響を受けてしまうことがあります。その点において、分析計測機器の測定原理や劣化要因などを理解したうえでデータサイエンスを活用することで、信頼できる測定値を見極めた解析ができると考えています。私は2年目から数年間は新製品開発を担当しており、液体を使った実験や電気回路の部品を変えて実験をするなど、実際の製品に触れながらものづくりの基礎を学んできました。これは私の強みだと自負していますし、ものづくりにまつわるいろいろな経験をしてきたことが今の仕事に活きていると感じています。
仕事を進める上では、「どうすれば今より良くなるか、お客様が楽になるか」を常に考えるようにしています。データサイエンスというと、データがあれば何でもできると思われることがあるかもしれませんが、実はその背景にある、製品の使われ方やデータの取り方という情報も大変重要になります。それらを知るために実際の使用者や開発者に詳しく話を聞くということを大切にしています。既存製品に通信機能を後付けすることもありますが、開発段階から関わっている場合もあります。例えば、こういう値を出せるようにしておくと後々解析の際に役に立つ、などデータサイエンス活用のための提案を行っています。

INTERVIEW 02今ないものを生み出す 唯一無二のやりがいとロマン

メーカーでデータサイエンス関連の業務を行うことのおもしろさは、やはり実機に触れられることだと思います。自社製品に関することなので実際の装置や使用している現場を見に行ったり、実験の手法を見せてもらえたりと柔軟な対応ができますし、製品開発そのものに深く入り込むこともできるのはメーカーならではだと感じています。まさに「今までなかったもの」を生み出していくことが仕事なので大変な部分もありますが、自分自身のアイディアを具現化することができるのは面白いですし、「自分で何かを生み出したい」という方には我々のような自社製品を持つメーカーが合っているのではないかと思います。
データサイエンスにも様々な手法や理論があります。私は今まで連携協定を結んでいる大学の授業や、研究者とのディスカッションなどを通してデータサイエンスの勉強をし、自身でも特許の取得等にも関わってきましたが、今後も自分自身の引き出しを増やしていけるように努力し、よりお客様にとって価値のあるものを生み出していきたいと思っています。そもそも前例の少ない新しい領域のため苦労も多いですが、データサイエンスの活用により分析・計測という分野に新たな付加価値を生み出していくというミッションに非常にやりがいを感じています。
現在は一部の製品に新技術の実装を行っていますが、将来的にはあらゆる計測器をネットワークで繋げるようにし、分析計測機器の新たなスタンダードとしていきたいです。
そして、その先にある世の中のあらゆる分析計測の結果を集約したビッグデータの解析には無限の可能性があると考えています。まだ誰も考えていない機能や仕組みを考案していきたいです。

SCHEDULE
〜1日の流れ〜

自分の返答で他の人の仕事が止まらないよう、仕事の優先順位は常に意識しています。

  • 出社
  • 8:30
    メールチェック
  • 9:00
    データ解析&資料まとめ
  • 10:00
    打ち合わせ
  • 11:00
    メール返信
  • 11:45
    お昼休み
  • 12:30
    データ解析&資料まとめ
  • 15:00
    打ち合わせ
  • 16:00
    データ解析&資料まとめ
  • 終業・退社

HORIBAに決めた理由

開発職に就きたいと思い就職活動をしていた中で、合同企業説明会で初めてHORIBAを知り、とりあえずという気持ちで応募しました。私は何十社もメーカーの会社説明会に参加していたため、応募した段階では数ある会社の1つでしかありませんでしたが、1次面接で入社後に上司となる方と面接をした際、緊張することなくリラックスして話をすることができ、このような社員さんがいる会社は良い雰囲気なのかなと感じました。他にも選考中の会社や採用通知をいただいた会社もありましたが、この感覚が決め手で、HORIBAに入社を決めました。また先述の通り、今データサイエンスに関われていることは希望通りの仕事ができているなと感じます。
私は学部卒ですが、大学院に進むよりも会社に就職したほうが自分にとって必要なスキルが身につくだろうと思い、就職を選びました。もちろん誰しもにとってそれが良いという訳ではないですが、私は学校の勉強よりも仕事のほうが楽しく、結果的に正解だったと思っています。
自分の就職活動を振り返ると、どんな仕事をしたいか曖昧なまま就職活動を始めましたが、いろんな会社や人の話を聞くことで、自分のしたいことが固まっていったように思います。私の経験談を知ることで、HORIBAで働くイメージや、就職活動の役に立てたらうれしいです。

私の休日の過ごし方

今は主に、家族と過ごしています。公園に行ったり、最近は自分の健康のためと前向きに捉えながら、子どもの自転車の練習に付き合いランニングをしています。
夜子どもが寝た後は妻とテレビを見たりゲームをしたり、大人の自由時間を楽しんでいます。
子どもが生まれたときには1人目・2人目それぞれ約1か月育児休暇を取得し、今も在宅勤務や時差出勤制度を活用して保育園の送り迎えに行くなど、育児にも積極的に参加できています。