私の「舞台」
コミュニケーションを大切にし
経営の「いま」と
「これから」に貢献。
O・H
2015年入社
経営学部 経営学科- Horiba Instruments Brasil,Ltda.(ホリバ・ブラジル社)
職種/経営管理
キャリア/経理部で海外送金、経営管理部で本社管理会計を担当。2年目の冬にホリバ・ブラジル社へ出向し現在は現地法人の経理・経営管理を担当。
コミュニケーションを大切にし
経営の「いま」と
「これから」に貢献。
O・H
2015年入社海外で働いてみたい。でもこんなに早く実現するとは――。入社して初めて迎えた冬、ホリバ・ブラジル社への出向を打診されました。嬉しかったですし、入社前から聞いていた年齢に関係なくやりたいことに挑むチャンスがあるのは、本当なんだと思いました。現地へ行くまでの1年間は本社の管理会計を担当し、数字を見る難しさと面白さ、その両方を学びました。業績の計画と実績を確認し、利益が増えたのは売上げが増えたのか、小規模でも利益率の高い製品が売れたのか、地域別の要因や特殊な事情があったのか…。深掘りしていくと数字の裏にある定性的な部分が見えてきます。単純な数字比べで終わりではなく、その背景にある現実の姿を見極める。そんな仕事を念願だった海外の地でも味わいたいと思いました。ホリバ・ブラジル社は、日本から約30時間、飛行機を乗り継いで行く南米最大の都市・サンパウロ郊外にあります。日本での経験を活かした経営管理全般が主な業務ですが、違うのは現場から直に情報が届くこと。ブラジル人の社長や部長とワンフロアで机を並べ、営業や生産管理とも一緒です。どの人とも距離感が近く、ビジネスの動きも幅広く見渡せて、数字にもすぐ表れます。次年度予算の策定も、各部門長にヒアリングした計画数字を集約するだけでなく、経営トップの意思決定につながるように解析し、さらにその意思をどう計画に組み込むか。経営のいまとこれからに貢献するやりがいを実感し、出向してからあっという間に3年が過ぎました。
BRICsの一つであるブラジル経済は成長軌道のイメージですが、一時はかなり落ち込みました。2019年に大統領が変わって好況感が戻り、国を挙げて経済成長の次なるステージへと始動しています。現地でのHORIBAのビジネスは主に自動車計測事業と医用事業の2つが中心です。自動車計測事業は組織改編で経営のスリム化に成功し、医用も順調に利益体質を維持しています。現地ならではの製品もあり、医用は自動血球数装置の処理能力が高い製品ほど需要が伸びています。大規模な血液検査センターが多く、1回の検体数が多いのが理由で、小規模な診療所が多い日本との違いです。仕事において常に心がけているのは、できるだけ現場に足を運び、何をどうしているのか、自分の眼で見て確かめ、話しかけてさらに深く知ることです。日本で学んだことが現場ではどうなっているかというところに注力しています。
また、現地スタッフのみなさんとのコミュニケーションも、普段は英語ですが、「Ola!」のあいさつや冗談はポルトガル語で話しかけるようにしています。ブラジル人は陽気で社交的な人が多いので私もオープンに懐に飛び込むことで、チームに溶け込むことができました。こちらのおもいを伝えることも大事ですが、国籍や文化、バックボーンも違うなかで一つの方向に向かって行くには、何を考え、困っているのか、腹を割って聞くことが大事だと感じています。帰国後は、海外経験で得たことを生かし、またいつの日か世界のどこかの国で働くことを楽しみにしています。
日本との時差は約12時間。日本とのwebミーティングは夜(日本の朝)になることもありますが翌日はフレックス出社をするなどで調整しています。
海外で働きたいと思うようになったのは、海外へ出張していた父の影響が大きいです。子どもの頃から、日本とは違う街の様子や人の姿を聞いて、憧れを抱くようになっていました。海外拠点や世界トップシェアの製品が多い会社を志望するなかで、事業の柱がたくさんあるHORIBAに惹かれました。そして、社会問題の解決を目指していること、自分の人生を自らの手で「おもしろおかしく」するという考え方にも共感したことが、決め手になりました。学生のころは「海外=営業」というイメージでしたが、HORIBAでは経理や経営管理の業務でも海外に行けるチャンスがあります。海外を舞台に働きたい方にとって、HORIBAはきっと自分らしくチャレンジできる環境だと思います。
自宅は会社近くの郊外エリアで、サンパウロ市までバスで1時間半のベッドタウンです。のどかなところがとても気に入っていて、近所の牧場へのウォーキングや、カフェでコーヒーを楽しんでいます。市内には日本人街があり、日本食も食べられるので月に数回は通っています。大好きになったブラジル料理は、フェジョアーダ。豆と肉の煮込み料理で国民食とも言われています。こちらへ来て生まれた習慣が実家の両親への電話です。ホームシックではなく、家族をもの凄く大事にするブラジル人の姿に、大切な存在を気づかせてもらいました。