
Interview
中国での挑戦
グローバルに活躍する
技術者として成長する日々
T.T
堀場エステック
2020年 新卒⼊社
設計開発
工学部 電気システム工学科
※所属および記事内容は、取材当時のものです。
⼊社動機
学生時代に学んだ電気の知識を活かせる仕事を軸に就職活動を行っており、同じ研究室の先輩が活躍していたことをきっかけに興味を持った会社が堀場エステックでした。当時、先輩は入社3年目にして社内での評価が高くさまざまなことを任されていたため、若手でも活躍できる環境があることや、半導体市場でトップシェアを誇る製品を持つ企業であることに魅力を感じ、入社を決めました。入社後もギャップはなく、積極的に挑戦する同期や後輩がいることで良い刺激を受けています。

現在の仕事内容
堀場エステックは、半導体製造プロセスに欠かせない制御装置であるマスフローコントローラーを中心にさまざまな製品を展開し、半導体製造をサポートしています。私は入社5年目の秋から、中国のグループ会社に出向しています。日本では、電気設計者としてマスフローコントローラーの生産維持を目的とした、性能を損なわない代替部品の選定や評価試験を行っていました。中国では太陽電池や光ファイバーといった、日本にいたころに経験したものとは異なる市場向けの製品開発に取り組んでいます。
設計変更や製品評価といった仕事に変わりはありませんが、日本では品質が重視されることが多かったのに対し、中国ではコストや納期に対する要望が強く、お客様のニーズが異なります。また日本よりもお客様との距離が近く、品質・コスト・納期への意識をより強く持ってお客様目線で設計する必要があると実感しました。ビジネスのスピードや文化、お客様の要求の違いに難しさを感じることありますが、異なる環境で製品開発を一からできることに大きなやりがいを感じます。

学生時代の経験や知識が今の仕事に活かされていると感じる点
私の仕事である電気回路設計では、学生時代に学んだ知識が非常に役立っています。製品の回路図が複雑でも、一つひとつ紐解いていくと、学生時代に学んだ基本的な電気回路の内容にたどり着くことができます。自分がかつて学んだことにたどり着き、製品の回路図が読み解けたときに、学生時代の学びが活かされていると実感します。こうした経験を機に、学生時代に学んだ内容をあらためて勉強し直すと、当時とはまた違う視点で物事を理解できる瞬間があり、そこにもおもしろさを感じています。
仕事で印象に残っている
エピソード
中国での業務や前任者からの引継ぎを通じて、電気設計者としてのスキルや対応できる幅が大きく広がったと感じています。現在私が出向している中国のグループ会社には、常に堀場エステックからの出向者がいるため、赴任してからしばらくは、私が出向する前から赴任している方との引継ぎを行う機会がありました。その前任者は技術者として到底及ばないほどの高い技術力を持っていて、私にとっては非常に多くの学びを得ることができる貴重な時間となりました。
中国のマスフローコントローラーの市場シェアにはまだまだ伸びしろがあり、「現在の仕事内容」でお話ししたように、日本とは異なる顧客ニーズに対応する必要があります。既存の回路をどのように組み替えれば良いか、どの部品を減らせばコストを抑えられるかなど、さまざまな要素を考慮しながら設計をしなければならず、一つひとつの部品や設計された回路の意味・背景への理解不足や自身の知識不足を痛感しました。そんな中で前任者に技術や製品の根幹の部分から丁寧に教えていただき、理解を深め、できることが増えていくことに自身の成長を感じることができています。

今後の目標
私は入社後、タイミングにも恵まれ、若手のうちから海外赴任を経験することができています。これまでは比較的専門分野に関係した業務が中心でしたが、現在は日本では経験できなかった新しい業務に挑戦したり、異なるバックグラウンドを持つ技術者と意見を交わしたりすることで、さまざまな視点から物事を考える力を身につけました。
この経験を糧に、今後も広い視野を持って物事を考えられる設計者として成長し、日本と海外それぞれの開発やビジネスにおける強みを活かせる設計者になることが目標です。
1⽇のスケジュール
部署やチームの雰囲気
私の在籍する海外拠点は、部署を超えて風通しが良く、日本からの赴任者と現地メンバーともに良い雰囲気の中で働くことができています。また、仕事上では先輩後輩の関係であっても、プライベートでは同じ仲間という関係で、誰もが分け隔てなくコミュニケーションが取れる環境です。最初は海外での生活や仕事に対する不安がありましたが、同じ赴任者や現地メンバーのサポートもあって、楽しく過ごしています。

私にとっての
「おもしろおかしく」
私の考える「おもしろおかしく」とは、働く中で自分が楽しいと思うことを見つけることです。私は、理解できなかったことが理解できるようになったり、できなかったことができるようになったりすることに、日々楽しさを感じています。小さなことでも楽しいという感覚や経験を大事にすることが、「おもしろおかしく」過ごすことにつながると思っています。