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C.Hさん

Interview

「モデル」を駆使することで
効率的に新製品を開発
最短距離で世の中に貢献する

C.H

堀場エステック
2021年 キャリア⼊社
設計開発
理工学研究科 創造理工学専攻

※所属および記事内容は、取材当時のものです。

⼊社動機

私は堀場エステックに入社する以前に2つの会社を経験しています。最初の会社ではガラス材料を用いた製品の研究開発に従事し、次の会社では車載向けなどのセンサーのソフトウェア開発を行いました。2社での経験を通じて、「プログラミングのスキルを活かしながら、モデル(センサーや物理現象を数式で表現したもの)を駆使することで、新たな計測手段の発明やものづくりの抜本的な効率化が可能になるのではないか」と考えるようになりました。そのようなおもいで転職活動を行う中で、堀場エステックに出会いました。HORIBAグループには優れた分析・計測機器が多数あり、革新的な技術を生み出せる環境も整っていることを知って、自身のスキルとキャリアを活かせる場があると考え、ここで働きたいと思いました。

C.Hさん

現在の仕事内容

現在はチームリーダーとして、マスフローコントローラーの製品群を中心に、モデルを活用した研究開発を行っています。私たちが作っている製品にはセンサーが組み込まれており、「どのくらいの流体が流れたらこの動作をする」「発熱量がこの水準を超えたらこのスイッチを入れる」といったさまざまな機構を備えています。こうした機構を数学的にモデル化し、私たちが進めるモデルにもとづいた製品開発が実現すれば、センサーで計測した値はもちろん、それ以外の直接測れない値も推定できるようになります。そこで重要になるのは「筋のいいモデル」を考え出すことです。昨今話題となっているAI技術を用いて、大量のデータを投入することでモデルを作ることもできますが、その方法では計算量が膨大になってしまい、シミュレーションする上でも支障をきたします。製品の機構に関わるどのパラメーターをどのような関係性で結びつけてモデル化するかを検討するのは、非常に頭を使う大変な思考労働ですが、それだけにクリエイティブな発想が求められ、非常にやりがいを感じています。

C.Hさん

前職でのスキルや経験が今の仕事に活かされていると感じる点

私が関わっている半導体の分野では、お客様が欲しい機能をタイムリーに届けることが非常に重要です。そこで求められる「ユーザー目線に立った製品開発」という着眼点は、前職で培うことができたスキルだと感じています。また私は、大学時代から制御工学に関心があり、大学では「FPGA」と呼ばれるプログラムで回路を書き換えることができるデバイスを研究していました。FPGAはその特性から制御システムに応用されており、大学卒業後も仕事とは別に自己啓発として、継続的に制御工学の教科書を読んだり、シミュレーションをしたりしていました。今の仕事でまさにその制御工学の知識が活きており、勉強したことが大いに役立っていると感じています。

仕事で印象に残っている
エピソード

マスフローコントローラーの高精度化・高速化に挑んだ仕事が強く印象に残っています。最初は「何とかなるだろう」と楽観的に取り組み始めたのですが、思うように進まず行き詰まってしまいました。論文や海外の文献を読み漁ってもなかなか突破口が見えず、従来の手法で解決することにも限界があったため、アプローチそのものを根本から見直す必要がありました。メンバーとともに試行錯誤を重ね、アイデアを出してはプログラムを組み、実験を繰り返す日々を送る中で、ようやく可能性のありそうな手法を見つけたものの、条件を変えると期待どおりの挙動になりません。それでも粘り強く議論し、改良を重ねていきました。最終的に、制御工学の権威ある先生から指導を受ける機会もいただいて、最後まで試行錯誤を重ねた結果、ついに安定した高精度・高速な制御を実現することができました。また、その成果を論文にまとめたところ、国際学会にも受理されました。時間はかかりましたが、自分たちのスキルが確実に向上し、今後の礎となる貴重な経験を得ることができたと感じています。

C.Hさん

今後の目標

私が関わっている半導体の分野で、「モデルにもとづいた開発といえばHORIBA」と言われるような存在をめざしています。研究開発には既存の技術を深掘りする「深化」と、新たな手法を見出す「探索」の両軸があります。私の役割は、モデルの視点からこの二軸のバランスを調整し、最短距離で社会に貢献できる組織をマネジメントしていくことだと考えています。また、グループ内には尊敬できる人がたくさんいるため、自分自身も技術力だけでなく、人間力も磨いていきたいと思います。

1⽇のスケジュール

夕方にヨーロッパのグループ会社との打ち合わせが入る日もあります。

1⽇のスケジュール

趣味

食に関心があり、京都にいるときは蕎麦屋に足繁く通っていました。また一時期、生の日本酒の飲み比べにも夢中になりました。日本酒はロットや保存の仕方によっても大きく変わり、開封してから10日間の変化がとてもおもしろいお酒です。現在勤務している福知山は海が近いこともあり、自分が釣った魚で干物をうまく作れるようになりたいと思っています。

C.Hさん

私にとっての
「おもしろおかしく」

「おもいをかたちにすること」が「おもしろおかしく」につながると考えています。研究開発をしていると、出てきたアイデアの全てをあれこれ試したくなってきます。HORIBAでは、「会社の継続的な利益につながる」という基本的な前提のもとに、ほとんど全てのアイデアを試す機会をもらってきました。こうした試行錯誤の賜物として「ほんまもん」が生まれ、成果が出た時には、言葉では表現しきれない達成感があることを実感しています。「チャレンジしたい」と手を挙げた時に後押ししてくれる文化があることが、「おもしろおかしく」を支えていると感じます。

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