
Interview
インドと日本での学びを背景に
未来につながる新規ビジネスを
技術者の視点で探求する
S.B
堀場アドバンスドテクノ
2020年 新卒⼊社
事業戦略/研究開発
理学研究科 物理学専攻
※所属および記事内容は、取材当時のものです。
⼊社動機
私は2016年にインドから留学生として日本に来ました。修士課程までインドの大学に通った後、日本の博士課程で質量分析の研究を行い、細胞内の構成要素のイメージングに取り組みました。HORIBAに興味を持ったのは、留学先の研究室で先生がHORIBA製品を使用していたことがきっかけです。留学中には先生とHORIBAを見学する機会もありました。就職活動の中で堀場アドバンスドテクノの選考を受け、チャレンジできる環境がたくさんあることや、面接官の方と気さくにお話しできたことから「この人たちと一緒に働きたい」と思い、入社を決めました。

現在の仕事内容
入社以来、開発部門に所属し、インドにあるグループ会社向けのOEM製品の評価や新製品開発、買収したホリバ・トカデロ社(以下、TOCADERO)の製品評価、TOCADEROがあるドイツでの半年間の研修などさまざまな仕事を経験してきました。また、自身の語学力を活かし、開発中の製品のサービスマニュアルの英訳や職場で英語でのコミュニケーションを促進するための活動も行いました。2024年1月からは事業戦略室に異動し、市場や新技術の調査、新規ビジネスの創出に取り組んでいます。新技術調査は、HORIBAの将来を支える革新的な技術やアプリケーションを探索する仕事です。インターネットでの情報収集だけでなく、お客様の真のニーズを把握するために展示会や学会に参加したり、展示会で出会った方々にコンタクトをとり生の声を聞くこともあります。新たな技術や製品を市場に提供するといった具体的な成果を出すことを目標に、日々業務に取り組んでいます。

学生時代の経験や知識が今の仕事に活かされていると感じる点
私は日本で博士号を取得しましたが、博士課程の研究は修士課程までに学んだ物理学とは異なり、化学や生物学の知識も必要でした。その際身につけた新しい分野を学ぶためのアプローチや問題解決能力は、現在の仕事に活かされていると感じています。また、日本に来てから、日本語を学ぶために大学のさまざまな団体活動に参加しました。その経験を通じて得られた、多様なバックグラウンドを持つ人たちと良好な関係を築くためのコミュニケーションスキルも、現在の仕事に役立っています。
仕事で印象に残っている
エピソード
入社3年目に、海外業務研修で半年間ドイツのTOCADEROで勤務したことが印象に残っています。TOCADEROは当時設立4年目で、少人数のベンチャー企業のような環境でした。日本では開発と生産は部署が分かれていますが、TOCADEROでは開発担当者が生産まで行っており、仕事のスピード感と意思決定の早さが印象的でした。研修から帰国した後は事業戦略室に異動し、新技術やビジネスの創出に直接関わる業務を担当しており、非常にやりがいを感じています。もともと研究志向が強く、入社当初は製品評価よりも新製品開発に携わりたいというおもいが大きかったのですが、今振り返ると、製品評価の業務を通じて得たさまざまな製品の知識が現在の仕事に非常に役立っており、経験できてよかったと感じています。事業戦略室に異動してからは、会社全体の動きを把握できるようにもなりました。10年後のビジネス展開を見据えた調査は、会社の成長に直接貢献するものであり、大きな責任を感じる一方で、技術の知識だけでなくビジネスの視点も求められることに魅力を感じています。

今後の目標
当面の目標は、現在進めている新技術調査で結果を出すことです。収集した情報の整理とそれにもとづく戦略提案のスキルをさらに向上させ、新規ビジネスの立ち上げに貢献したいと思っています。長期的には、事業戦略の経験を積んで事業リーダーになるか、さまざまな技術知識を得て先端技術開発のリーダーになることが目標です。さらなる経験を積むために、海外グループ会社での勤務にも挑戦したいと考えています。
1⽇のスケジュール
夕方に海外のグループ会社との打ち合わせが入る日もあります。
趣味
趣味は山登り、クリケット、言語学習など多岐にわたりますが、3歳と0歳の子どもがいるため最近は時間がある時に言語の勉強をする程度で、それ以外の週末は子どもの世話や家族との外出に時間を使っています。特に子どもと一緒に新しい場所を訪れることが最近の楽しみです。

私にとっての
「おもしろおかしく」
私が考える「おもしろおかしく」とは、新しいことに挑戦することです。大学での専門分野やこれまでの経験と直接つながりがなくても、さまざまな仕事に積極的に挑戦したいと考えていますし、HORIBAはそれが叶えられる会社だと思います。若手のうちから新規事業の調査を任せてもらえていることもその一つで、挑戦の意欲があれば機会に恵まれることも多いと感じています。