
Interview
ライフサイエンス市場で
実験装置の営業を通じて
研究者の活動を応援したい
M.T
堀場製作所
2018年 新卒⼊社
国内営業
物理・化学・⽣物・他
※所属および記事内容は、取材当時のものです。
⼊社動機
「研究する人の役に立つような仕事がしたい」と思ったことが、最大の動機です。私は大学時代に、カンボジアのアンコールワット遺跡の劣化原因の一つである「カビ」を対象とする研究をしていました。所属していた研究室でHORIBAのpHメーターを使っていたため、就職活動を始める前からHORIBAのことは知っていました。研究する中で、HORIBAが得意とする「目に見えないモノをはかる」技術は研究現場において必須であり、あらゆるサイエンスの領域で根幹となる要素だと感じていました。研究自体は面白かったのですが、実験室にこもって研究するのは性に合わないと感じ、研究者のニーズに合わせたソリューションを提供できる営業を仕事にしようと考え、HORIBAへの入社を決めました。

現在の仕事内容
入社以来、東京の営業所に勤務し、大学や企業の研究室で使用されるラボ用の分析装置の国内営業を主に担当しています。入社してから6年間は、リチウムイオン電池や固体電池を開発するメーカーのお客様やその研究者の方々に向けて製品を提案、販売していました。現在は、神奈川県から北海道までを対象とする東日本エリアのライフサイエンス分野のお客様を担当しています。この市場の主なお客様は、製薬、化粧品、食品の各メーカーです。ライフサイエンス分野はHORIBAが力を入れていこうとしている領域であり、新規性が高く、まだまだ成長の余地がある市場です。営業活動では難しさもありますが、日々新しい発見や学びがあり、やりがいを持って仕事に取り組んでいます。

学生時代の経験や知識が今の仕事に活かされていると感じる点
私自身は研究者の道を選びませんでしたが、大学時代の研究活動を通じて「研究をしている人のためになりたい」というおもいを抱くようになりました。理系の学部に進学して、たくさんの研究者の方々と接する中で、研究に対する真摯なおもいや熱意に感動することが何度もあったからです。現在の仕事では装置の営業を通じて研究者の方々に貢献することができており、大きなやりがいを感じています。また、自分自身の研究経験は、研究者の方々が抱える潜在的なニーズや課題にいちはやく気づくのにも役立っていると感じることがあり、今の仕事にも活かされていると思います。
仕事で印象に残っている
エピソード
現在も携わっている案件ですが、日本を代表するある大学の先生から、「人の手を介さずにAIで動くロボットが自動で実験を続ける装置を作りたい」という相談を受け、共同開発を行ったことが印象に残っています。相談を受けた当初は、社内に対応できる部署が無く引き受けることが困難な状況になりかけたこともありました。それでも先生の熱意から、私自身「これは絶対に次の分析のトレンドになる!」と確信し、諦めずに各所に相談をしたところ「こんな開発スキルを持った人がいる」「この人に相談したらいいよ」と社内のさまざまなメンバーが協力してくれました。そのおかげで、対応できる技術者が見つかり、この案件を前に進めることができるようになりました。大学の先生や社内の開発担当と毎週やり取りを続け、手探りでの対応となりましたが、結果として装置のプロトタイプの開発に成功し、大学がリリースを行うところまで持っていくことができました。現在は、同様のニーズがある他のお客様にシステムを展開できる段階まで進んでいます。一見無理だと思えることでも、諦めずに取り組めば必ず何か手はある。そう実感でき、自身の成長とHORIBAの力を感じられた体験でした。

今後の目標
東日本のライフサイエンス市場はとても広大で、まだまだ営業できていない手つかずの領域もありますが、仕事を通じて社内の人はもちろん、最終的にはそのような領域のお客様からも「これだったらTさんに相談しよう」と思っていただけるような営業になることを目標にしています。また、HORIBAの営業だからこそ実現できる、お客様のニーズに合わせた装置のカスタマイズ対応や、新しいアプリケーションを生み出すことにも関わっていきたいと考えています。
1⽇のスケジュール
趣味
カレーが大好きで、スパイス集めからカレー作り、カレー屋巡りまで、休みの日はスパイスにまみれて過ごしています。HORIBAの東京オフィスはカレー激戦区の一つ、神田・神保町エリアにあるため、美味しいカレーがいつでも近くにあるのが嬉しいです。

私にとっての
「おもしろおかしく」
こんなこともできるかも、あんなこともできるかも、と豊かな発想をしながら働くことだと考えています。アイデアがたくさん出るということは、それだけたくさんの人と関わってきた証拠です。昨年は500人あまりの方々と名刺交換をしましたが、これは私自身多くの方と関わりを持つことを意識して仕事に取り組んできたことの表れだと思います。これからも、常にまわりの人に興味を持って、積極的に関わることができる営業でありたいと思っています。